『古代文学』61〜70号

古代文学62号

特集・「開かれた」テキストへ
シンポジウム
山本登朗「『伊勢物語』の変貌と住吉の神—第百十七段をめぐって―」
山田純「『日本書紀』の「歌」と「史」—「応神紀」十九年「国樔人奏歌」が語る礼制拡大史—
山崎健太「テキストに作られる詠物の展開―『万葉集』巻一〇の問題として―」

夏期セミナー
鈴木雅裕「ヲロチをめぐる知の組み替え―「開かれたテキスト」という視座から一」
三品泰子「「ちはやぶる 宇治」能和紀郎子―『古事記』における歌と説話文の交差―」
長谷川豊輝「注釈言説としての「浦島子」―『釈日本紀』巻十二「述義八」第十四「雄略天皇」所引「浦島子」―」
藤本誠「『東大寺諷誦文稿』における孝子伝的記述の特質―抹消(擦消)の意味と史的背景をめぐって―」

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吉田修作「タカミムスヒとカミムスヒ—高天原・葦原中国・出雲—」

平山真由子「神之御尾前―『古事記』の事代主神像―」

谷口潤「『古事記』と八世紀の草薙剣―『日本書紀』との比較を通して―」

松田浩「伊須気余理比売の歌二首の景と喩と―御子の資質とその起源―」

(2023年3月1日発行)

古代文学61号

特集・固有名―「古代文学」と共有知一生成と変成、その複層性一―
シンポジウム
猪股ときわ「歌による「軍語り」—『日本書紀』忍熊王の乱における神話的思考と「共有知」―」
飯泉健司「鄙と都の<知>—風土記類文書の時空—」
阿部泰郎「聖徳太子片岡山飢人邂逅伝承の生成と変成」

夏期セミナー
山崎健太「人麻呂歌集ーテキストに変成される共有知一」
兼岡理恵「風土記研究•注釈史から見えるもの―『出雲国風土記』意宇郡・国引き詞章―」
山本大介「「自土の奇事」の様式―『日本霊異記』乞食迫害説話と仏典引用―」
渡部亮一「仏典注釈者の継ぐ意識―主に『日本霊異記』の『涅槃経』引用をめぐって―」

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遠藤耕太郎「記載文学における異伝の源へ—人麻呂「泣血哀慟歌」第二歌群及び或本歌群をめぐって—」

(2022年3月1日発行)