『古代文学』30号
〈特集後期万葉〉
高野正美「歌の変容―序詞をめぐって―」
古橋信孝「文字と万葉集」
藤井貞和「作家論 詩人の成立」
森朝男「雑歌から四季へ―梅花の宴歌の考察を通して―」
呉哲男「贈答歌の系譜」
関本みや子「内在する「唱和」の意味」
野田浩子「暁の夢・家刀自の室寿―「或る本、藤原京より寧楽宮に遷れる時の歌」―」
猪股ときわ「後期万葉と「風流」」
菊地威男「消える風景―表現構造から見た黒人歌―」
尾崎暢殃「「其彼母毛」の訓」
吉田修作「さとす歌考―家持の一側面―」
「古代文学・セミナー古代文学総目録」
(1991年3月2日発行)
『古代文学』29号
〈特集 方法としての祭〉
工藤隆「古代文学と祭式体験」
岡部隆志「異貌の神々―現在としての「霜月祭」」
近藤信義「諏訪の「御柱祭」より」
斎藤英喜「伊奘諾流の祭祀儀礼―あるいは「表現論・共同体論」以降―」
高橋六二「麦穂祭―久高島の祭祀―」
古橋信孝「祭から学ぶこと―アカマタ祭祀―」
皆川隆一「ヤミ族の「心・言葉・歌」」
板垣俊一「古事記における歌と表現―下巻・允恭記、軽の兄妹の物語を例として―」
猪股ときわ「「遊行」と歌垣―「遊行女婦」の発生まで―」
野田浩子「<景>あるいは<物>と<こころ>―<寄物陳思>序説―」
(1990年3月1日発行)
『古代文学』28号
〈特集 <読み>の研究史―古代文学研究語彙―〉
村井紀「共同体・共同性・共同幻想―発生論の言語空間 2―」
丸山隆司「外部・境界」
呉哲男「王権―古事記論に即して―」
吉田修作「神謡―折口信夫と古橋信孝―」
津田博幸「鎮魂」
猪股ときわ「呪性―ことばの古代―」
多田元「来目部の役割―来目部の<ワザ>と<ウタ>―」
長野一雄「安康記の大長谷王像」
岡村美恵子「万葉集における「海人」について」
細川純子「「向つ峰」の呪性」
(平成元年3月1日発行)
『古代文学』27号
〈特集 神話研究史・読みと解体と〉
岡部隆志「イザナキ・イザナミ神話―神話研究の内部と外部―」
板垣俊一「アマテラス神話―古事記研究における<読み>と<解体>と―」
飯田勇「スサノオ神話―<神話>研究と『古事記』―」
居駒永幸「八千矛神神話―<歌謡と散文をめぐって>―」
坂本勝「大国主神話―国譲り神話研究史の一断面―」
真下厚「柿本人麻呂留京歌群の発想と表現」
清水章雄「まなご―流浪する幼神の系譜」
石井正己「三輪山型神話をめぐる語りの構造―『古事記』崇神天皇条の叙述を中心に―」
(昭和63年3月1日発行)
『古代文学』26号
〈特集 風土記〉
近藤信義「地名起源譚と<音>―「訛」「誤」「改」をめぐって―」
三浦佑之「地名起源譚から説話へ―二神の国占め競争譚を通して―」
多田一臣「夜刀神説話を読む」
斉藤英喜「古老―語り手・伝承者論のために―」
古橋信孝「風土記の「村」―村落と国家―」
尾崎暢殃「山部赤人―花鳥―」
猪股ときわ「歌の<こころ>と「無心所着歌」」
岩崎良子「接頭語の原初的用法と語彙」
(昭和62年3月1日発行)
『古代文学』25号
〈特集 懐風藻〉
辰巳正明「懐風藻と中国文学」
大久保廣行「梅花の歌と懐風藻」
丸山隆司「<和習>の位相」
呉哲男「都市文学としての懐風藻」
村井紀「『懐風藻』―模倣の思考」
岡部隆志「戸をめぐる表現の位相―古代の表現をめぐって―」
斎藤英喜「「遠呂智」退治譚の<語り>の構造―表現としての古事記―」
坂本勝「高木神論」
森昌文「ヤマトタケル論―「言(こと)」への展開―」
(昭和61年3月1日発行)
『古代文学』24号
〈特集 神楽歌・催馬楽〉
古橋信孝「記紀歌謡と神楽・催馬楽」
高野正美「神楽歌・催馬楽と和歌」
高橋六二「神楽歌の表現」
藤井貞和「催馬楽の表現―『源氏物語』へ―」
吉田修作「神楽歌と催馬楽―囃子詞の論―」
西條勉「神代世界の生成を読む―葦原中国と三層構造の問題―」
阿部寛子「猿田毘古祭祀とその神話―伊勢のアカザの伝承から―」
野田浩子「「さやけし」の周辺―<清なる自然>試論2―」
(昭和60年3月2日発行)
『古代文学』23号
〈特集 祝詞・宣命〉
尾崎暢殃「延喜式の祈年祭の祝詞について―その成立の時代―」
多田一臣「<罪><けがれ>と「大祓詞」―古代の<罪>・ノート(続)―」
西條勉「ヨゴト―事象表出の言語―」
犬飼公之「日嗣の次第―続紀、即位の宣命―」
増田茂恭「万葉五・六番歌考―表現主体と歌の様式―」
斉藤英喜「<浦島子>の位相―古代表現史論の試み―」
野田浩子「<詩語>としての和歌表現―『歌経標式』の模索―」
82年度夏季セミナー
『なぜ表現は変るのか—古代文学の表現史2—』経過・総括・発表要旨
巻頭言 高野正美
吉野樹紀「短歌表現史と竹取物語—「書くこと」と「修辞」を手がかりとして—」
末内紀子「古代和歌にみる言語遊戯—物名歌の場合—」
猪股ときわ「〔表現史〕・「語り」の視点から—万葉長歌と竹取物語—」
丸山隆司「表現と表現史—記紀と竹取をめぐって—」
増田茂恭「竹取物語と風土記—発話を中心に—」
三浦佑之「霊異記と竹取物語—説話の文体と物語の文体」
(昭和59年3月31日発行)
『古代文学』22号
〈特集 伝・縁起〉
清水章雄「家伝」
守屋俊彦「寺院縁起発掘」
呉哲男「上宮聖徳法王帝説―系譜の発生―」
小谷博泰「墓誌および鉄剣銘の文章―系譜・経歴の記述に関して―」
工藤隆「対なる神々と対表現―古事記冒頭部の形成層―」
丸山隆司「<類歌>の根底」
東茂美「園梅の景―梅花宴歌と梅歌落―」
82年度夏季セミナー
『古代文学の表現史』発表要旨と討論総括
巻頭言 森朝男
A うけひ神話をめぐって—語りから散文へ
・呉哲男「うけひ神話の一形式」
・日高学「「ウケヒ」の構造と『古事記』の表現」
・発表・討議総括 斉藤英喜
B 「菟原処女の墓を見る歌」をめぐって—語りから散文へ
・高野正美「菟原処女の歌—伝説歌の位置—」
・清水章雄「菟原処女の墓を見る歌をめぐって」
・発表・討議総括 保坂達雄
C 「世間の住まり難きを哀しぶる歌」をめぐって—漢詩文と出逢う和歌
・辰巳正明「表現史としての「哀世間難住歌」」
・東茂美「難住—憶良「哀世間難住歌」」
・発表・討議総括 野田浩子
(昭和58年3月31日発行)
『古代文学』21号
〈特集・氏文〉
三浦佑之『住吉大社神代記』の成立と内容」
多田一臣「高橋氏文―その成立の背景について」
吉田修作「古語拾遺の論」
工藤隆「新撰亀相記」
古橋信孝「古代のうたの表現の論理―<意味>を超えるもの」
尾崎暢殃「浜木綿歌小見」
辰巳正明「憶良に於ける詩の形成―「雑歌」と「雑詩」」
呉哲男「家持の「属目」歌」
江野沢淑子「東国方言音韻考」
〈81年度シリーズ・セミナー合同企画〉
『古代文学の方法』についての報告—5年間の活動の総括と今後の展望をこめて—
巻頭言 三浦佑之
「高市皇子挽歌」を通して
・古橋信孝「発生論から」
・森朝男「様式論から」
・丸山隆司「制度論から」
・〈発表・討議〉その総括
「神統譜から国生み神話」を通して
・西条勉「発生論から」
・高橋六二「様式論から」
・呉哲男「制度論から」
・〈発表・討論〉その総括
「奈良具社伝承」を通して
・近藤信義「発生論から」
・野田浩子「様式論から」
・斉藤英喜「制度論から」
・〈発表・討論〉その総括
(昭和57年3月31日発行)