月例会_1990年代

1999年
12月05日 古代文学会・物語研究会 合同シンポジウム (於 神田パンセ)
〔テーマ〕「〈ジャンル〉の生成―同時代言説の海へ」
〔パネラー〕西本 香子「『うつほ物語』冒頭文の再検討」
【コメンテーター 小森 潔】
田中 俊江「古々と猿聲と此處―常陸国風土記の言説の位相―」
【コメンテーター 小嶋 菜温子】
猪股 ときわ「楽譜と物語」
【コメンテーター 上原 作和】
〔司会〕植田 恭代・津田 博幸
480 12月04日 三品 泰子 孝謙天皇の勅願文―民に向かう言葉と仏に向かう言葉―
479 11月06日 菊地 威雄 喩の構造と和歌表現
478 10月02日 笠松 郁子 人食ふ鬼―『今昔物語』における霊鬼の転換―
477 09月04日 大胡 太郎 イチジャマと生霊―共同体の噂のコードと物語のコード―
476 08月19日
~21日
夏期セミナー (於 箱根小涌谷温泉・旅館千條)
〔テーマ〕表現の生態へ―立ち竦む言葉―
〔発表〕
 清水 章雄「『草木言語』序説」
荒屋 豊「託宣行為における巫者とサニハの実像
―雲南省寧朗県拉伯村モソ族社会のフィールドから―」
渡部 亮一「歌作者と歌作―田辺福麻呂歌世界の検討を通して―」
丸山 隆司「重層することば―「八」をめぐって―」
〔シンポジウム〕テーマ「恋愛のことば論」
岡部隆志「中国雲南省白族の歌垣の現場から(ビデオ映像から)」
飯田 勇「万葉の恋歌とは何か」
475 07月03日 大浦 誠士 「道行き」考―歌謡の表現―
474 06月05日 岡部 隆志 神婚の諸相
473 05月01日 山口 敦史 古代の仏典注釈と「説話」への階梯―奈良時代の経疏を中心に―
472 04月03日 谷口 雅博 『古事記』の「ヤマト」観
471 03月06日 保坂 達雄 采女―変容する伝統―
470 02月06日 千賀 万左江 歴史書の叙述―『日本書紀』の「是歳」「是月」条について
469 01月09日 清水 章雄 「畳句集」論

 

1998年
468 12月05日 辰巳 正明 民と天皇―防人歌は、なぜ悲しいのか。
467 11月07日 内藤 明 「思ほゆ」考
466 10月03日 居駒 永幸 記紀に「物語歌」はあったか
465 09月05日 津田 博幸 『先代旧事本紀』の覚醒
464 08月19日
~21日
夏期セミナー (於 箱根・旅館千條)
〔テーマ〕古代文学の<現場>へ!Ⅱ ―覚醒するテキストたち―
〔発表〕
斎藤 英喜「神学の書としての『古事記』」
谷戸 美穂子「神の鎮座と地の論理―『住吉大社神代記』の四至境域―」
寺尾 晴美「臣安麻呂、勅命により『古事記』を撰録す―『古事記』生成の現場へ―
小林 渚「『懐風藻』の達成」
森 朝男「小万葉集の形成」
463 07月04日 高橋 六二 宴―万葉びとはそこになにを生み出したか―
462 06月06日 内田 順子 神歌の諸表現のありかたと、そのはたらき
―沖縄県宮古島の神歌を対象に―
461 05月02日 飯田 勇 男・女という視点から『万葉集』をよむ
460 04月04日 飯泉 健司 在地伝承論序説―播磨国風土記・神阜伝承考―
459 03月07日 小嶋 菜温子 物語の儀式と〈非・準拠〉―桐壺巻と天暦四年の産養―
458 02月07日 阿部 寛子 伝承としての兄妹婚
457 01月10日 加藤 清 『古事記』須佐之男命系譜をめぐって

 

1997年
456 12月06日 日沖 栄子 歌垣から歌合せへ
455 11月01日 仲瀬 志保美 天平十四年正月十六日の宴をめぐって
454 10月04日 森 朝男 〈雑/相/挽〉三部構造の淵源
453 09月06日 糀谷 芳章 ヲケの命の物語と歌の機能―置目の物語を中心に―
452 08月20日
~22日
夏期セミナー (於 箱根・旅館千條)
〔テーマ〕古代文学 の<現場>へ!Ⅱ ―コトバへの覚醒―
〔発表〕
田中 俊江「常陸国風土記と「常世之国」」
清水 明美「大伴家持の「思恋」」
佐藤 和喜「記紀歌謡論―多声・激情・鎮魂―」
津田 博幸「注釈と覚醒―日本紀講の覚者たち―」
〔シンポジウム〕テーマ「研究史としての現場論へ向けて」
太田 善之・呉 哲男・渡辺 亮一・谷戸 美穂子
451 07月05日 吉田 修作 〈みやびを〉と〈あそびめ〉―幻想の〈をとこ〉と〈をとめ〉―
450 06月07日 三浦 佑之 母系残照―記紀系譜を読む
449 05月03日 工藤 隆 少数民族文化としての日本古代文学
448 04月05日 池田 三枝子 家持の交友歌
447 03月01日 稲生 知子 『源氏物語』の蛭の児―〈捨子〉と流離の変容―
446 02月01日 渡部 亮一 田辺福麻呂の歌作と「歌語」
445 01月11日 東城 敏毅 防人歌作者名表記の方法と常陸国防人歌長歌の構成

 

1996年
444 12月07日 佐藤 和喜 記歌謡の激情性―紀歌謡との比較から―
443 11月02日 谷戸 美穂子 『住吉大社神代記』の記述と神話
442 10月05日 松本 直樹 『古事記』における熊曽国の位置付け
441 09月07日 佐藤 繭子 日本書紀における「童謡」
440 08月19日
~21日
夏期セミナー (於 箱根・旅館千條)
〔テーマ〕古代文学の〈現場〉へ!Ⅱ ―「歌の実践者」は可能か―
〔発表〕
猪股 ときわ「異言と短歌―八世紀の歌の現場―」
太田 善之「『歌経標式』の音韻論」
内田 順子「アブンマは「歌の実践者」か―宮古島狩俣から―」
〔シンポジウム〕テーマ「シャーマニズムと神秘主義」
パネラー 末次 智・中尾 瑞樹  司会 斎藤 英喜
439 07月06日 工藤 浩 物部伝承の統合と記紀・旧事紀
438 06月01日 呉 哲男 「風流」の系譜
437 05月04日 久富木原 玲 祟り神としてのアマテラス―源氏物語論へ向けて―
436 04月06日 高松 寿夫 車持千年の作品の性格―「宮廷歌人論」のために―
435 03月02日 山田 直巳 短詞章にみる言語表現の系譜―〈諺〉〈洒落〉〈賛〉に通底するもの―
434 02月03日 富士原 伸弘 清寧記・武烈紀における〈歌垣の物語〉の機能について
433 01月06日 寺尾 清美 天皇変成の神話的テキスト―即位宣命を読む―

 

1995年
432 12月02日 山口 敦史 日本霊異記における「天台智者」と末法思想
431 11月04日 太田 善之 応詔歌生成の磁場
430 10月07日 新谷 正雄 歌の贈答ということ
429 09月02日 岸 正尚 万葉1・二七歌について
428 08月21日
~23日
夏期セミナー (於箱根・旅館千條)
〔テーマ〕古代文学の〈現場〉へ! 実践者のテキスト
〔趣旨説明〕 津田博幸
〔発表〕
多田 元「仏足石と仏足石歌―注釈としての歌―」
武田 比呂男「景戒の夢解き―実践者のテキストとしての『日本霊異記』―」
中尾 瑞樹「『江家次第』と「習礼」―院政期の神秘主義をめぐって―」
三品 泰子「亀を食むことと卦を書くこと―『新撰亀相記』の記述をめぐって―」
427 07月01日 斎藤 英喜 巫神祭祀考―伊奘諾流、あるいは「神」の生成の現場へ―
426 06月03日 鈴木 啓之 『続日本紀』の文章
425 05月06日 田中 俊江 院政期の海幸山幸神話―『彦火火出見尊絵巻』をめぐって―
424 04月01日 今井 俊哉 万葉集の「視点」
423 03月04日 犬飼 公之 いのちへの執着
422 02月04日 藪 敏晴 『日本霊異記』の「表相」―〈仏法〉と〈歴史叙述〉のあいだ―
421 01月07日 大胡 太郎 〈色好み〉の像と〈色好むわざ〉の実践

 

1994年
420 12月03日 中尾 瑞樹 荒見川祓祝詞論
419 11月05日 佐藤 和喜 多声の歌体から単声の歌体へ―歌物語の生成―
418 10月01日 李 恵燕 古代の罪意識―『霊異記』を中心に―
417 09月03日 佐藤 深雪 神代と当代―日の神論争後の宣長と秋成―
416 08月18日
~20日
夏期セミナー (於箱根・旅館千條)
〔テーマ〕古代文学の〈現場〉へ! 競合する〈技〉
〔趣旨説明〕多田 元
〔発表〕
寺尾 清美「「朕が師」と弟子称徳―八世紀の宮廷と女帝の宣命―」
吉田 修作「『宇佐託宣集』を読む―八幡神と宮廷―」
山口 敦史「八世紀の三経義疏における「私」説―競合する技〈わざ〉―」
津田 博幸「「偽書」作りのわざ―先代旧事本紀をめぐって―」
〔シンポジウム〕テーマ「八世紀の宮廷歌謡」
パネラー 猪股 ときわ・近藤 信義  司会 多田 元
415 07月02日 小林 奈津子 弟日姫子の物語を読む―他界・恋愛・風土記―
414 06月04日 吉野 樹紀 「招くすすき」の和歌―古今二四三番歌を中心に―
413 05月07日 関根 綾子 『日本霊異記』の身代わり説話考―中巻24縁・中巻25縁―
412 04月02日 多田 元 市の歌声―「泣血哀働歌」の基層と表層―
411 03月05日 関本 みや子 人麿歌における「われ」
410 02月05日 丸山 隆司 『万葉代匠記』の〈発明〉―その方法の枠組―
409 01月08日 岡部 隆志 日本霊異記を読む―貨幣・市・倫理―

 

1993年
408 12月04日 近藤 信義 〈音〉喩の諸相
407 11月06日 岩本 武 古代文学に於ける〈モノ〉の位相
406 10月02日 吉田 修作 ヲケノ命の名告りと乞食者詠
405 09月04日 皆川 隆一 万葉人の海を見る目への疑問
404 08月23日
~25日
夏期セミナー (於箱根・旅館千條)
〔テーマ〕古代文学の〈現場〉へ! ―実践者と宮廷―
〔基調報告〕津田 博幸
〔発表〕
三品 泰子「〈実践者のテキスト〉として読む高橋氏文」
斎藤 英喜「園韓神と宮廷神人―神々のひしめく宮廷へ―」
猪股 ときわ「仏教儀礼と短歌―競い合う声」
多田 一臣「宴の歌」
〔シンポジウム〕テーマ「エクリチュールの現場」
パネラー 呉 哲男・多田 元  司会 津田 博幸
403 07月03日 飯泉 健司 播磨国風土記・佐比岡伝承考―風土記説話成立の一過程―
402 06月05日 須貝 美香 「皇極紀元年八月朔条」考
401 05月01日 野田 浩子 「らし」と〈叙景歌〉
400 04月03日 近藤 健司 馬による巡行
399 03月06日 小林 茂文 古代子供論序説
398 02月06日 蔵中 しのぶ 輪廻転生・ジャータカの思想と漢文伝―上代漢文伝の文学史の構想へむけて―
397 01月09日 山口 敦史 「縁起」と〈寺院縁起〉概念をめぐって―八世紀の日本と東アジア―

 

1992年
396 12月05日 猪股 ときわ 宮廷と寺院―皇后宮の維摩講から―
395 11月07日 西條 勉 文字法からみた古事記
394 10月03日 東 茂美 憶良の沈痾自哀文―いのちの考証を中心に―
393 09月05日 鈴木 日出男 万葉の自然詠―巻十の四季別雑歌を中心として―
392 08月19日21 夏期セミナー (於箱根・旅館千條)
〔テーマ〕古代文学の〈現場〉へ!―その方法の探究―
〔基調報告〕猪股 ときわ
〔発表〕
津田 博幸「八世紀伊勢における「祓え」の現場を求めて」
三浦 佑之「八世紀の家族―古代家族論のために―」
河備 秀雄「〈今〉と〈俗〉」
岡村 知明「〈聖武天皇〉という名の世界」
〔シンポジウム〕テーマ「民間宗教者という〈現場〉」
石井 正巳「〈現場〉とは何か」
斎藤 英喜「伝承・祈祓・呪術―高知県物部村・伊奘諾流大夫の場合―」
古橋 信孝「フィールドの現場から―霊能者カンカカリァと村落」
391 07月04日 清水 明美 家持の「見れど飽かぬ」―後期宴席歌論の一筋として―
390 06月06日 飯田 勇 王権の表現をめぐって
389 05月02日 升田 淑子 女歌の論理
388 04月04日 細川 純子 「人言を繁み言痛み」とうたうことは―その表現の基層にあるもの
387 03月07日 奥平 泰子 うたの中の「視線」
386 02月01日 赤坂 憲雄 風土記のヤマトタケル伝承
385 01月11日 桜田 和子 泣血哀働歌の表現

 

1991年
384 12月07日 菊地 義裕 壬申年之乱平定以後歌二首―成立の「時」と「場」をめぐって
838 11月02日 末次 智 古代の言語表現と〈他者〉―〈個別性〉からの接近
382 10月05日 辰巳 正明 万葉集と仏教(基礎論)
381 09月07日 清水 章雄 旅の困難とその表現―神々とその末裔の受苦
380 08月21日
~23日
夏期セミナー (於箱根・旅館千條)
〔テーマ〕古事記、中・下巻を読む―神・呪術・エロス
〔基調報告〕岡部 隆志
〔発表〕
津田 博幸「言葉の呪術をめぐって」
吉田 修作「〈うるはしきをとめ〉の末裔―風俗歌舞の伝承者」
大胡 太郎「愛・死・エロス―反王権論として」
関本 みや子「婚姻からの逸脱」
〔シンポジウム〕テーマ「『古事記』を超えて」
三浦 佑之「〈天皇〉像の構想」
斎藤 英喜「菟道稚郎伝承をめぐって」
379 07月06日 居駒 永幸 万葉挽歌と境界の〈場所〉―人麻呂歌の方法の問題として
378 06月01日 真下 厚 「夢に見ゆ(る)」とうたうことは
377 05月04日 池田 三枝子 池主の交遊観―六朝文壇への憧憬
376 04月06日 岡部 隆志 〈な恋ひそ吾妹〉考
375 03月02日 菊地 威雄 鎮懐石歌にみられる古歌謡詠の意識
374 02月09日 佐々木 美季 〈大伴の名〉―家持の氏族意識
373 01月05日 青木 哲郎 山上憶良と表記

 

1990年
372 12月01日 阿部 寛子 「大国主」の婚
371 11月03日 斎藤 英喜 宣命と異教―孝謙女帝論のために
370 10月06日 近藤 信義 〈音喩〉というタームの成立の可能性について
369 09月01日 吉田 修作 みこともち歌人 家持
368 08月21日
~23日
夏期セミナー (於箱根・旅館千條)
〔テーマ〕古事記・今、ここ
〔基調報告〕岡部 隆志
〔発表〕
関本 みや子「古事記の会話文―〈ゆゑ〉を語る物語を中心として―」
呉 哲男「サホビメ説話をめぐって―古事記の言語空間―」
多田 元「系譜語りと地方氏族」
斎藤 英喜「岩戸神話と祭祀技術」
工藤 隆「神祀令への違和としての古事記」
367 07月07日 津田 博幸 琉球王権の宗教的地方支配について
366 06月02日 三浦 佑之 継子譚の発生・試論
365 05月05日 石井 正己 言葉遊びの世界―逆さまの発想のもつ意味―
364 04月07日 呉 哲男 「他なるもの」としての饗応
363 03月03日 猪股 ときわ 采女・娘子・遊行女婦―技を競うヲトメたち
362 02月03日 大胡 太郎 初期物語試論―伊勢物語のうたとテキスト
361 01月06日 多田 一臣 安騎野遊猟歌を読む